小笠原父島空港は滑走路1000m+ATR-42就航で
小笠原諸島父島の空港建設が長年進展しない。調べてみると、島全体が世界自然遺産になっているので、大規模な空港建設が難しいことも理由らしい。
今後は、1000mの滑走路建設と短距離離着陸可能な飛行機で就航させるみたいですね。
戦前は日本軍の滑走路があった
小笠原には、太平洋戦争時に建設された飛行場跡があります。地図で見ると、このあたり。
ネットでは、古い地形図との比較をしたり、航空写真を引用されているサイトがありますので、詳しく知りたい方はそちらを探してみてください。
場所は、二見港の南側の湾に面してあたりになります。この場所に、500mの滑走路と格納庫などがあったそうです。
現在では、工事現場の資材置き場らしき使われ方がされているようで、滑走路をつくることに関しては問題は無いように思えます。
小笠原空港は洲崎へ
この洲崎が、一番滑走路建設には適しているようで、問題は滑走路の長さという点に。
従来は、1800mの滑走路を建設する必要があったのですが、自然環境への影響と飛行機の性能を検討した結果、短距離での離着陸が可能な1,000mの滑走路へと計画が固まりつつあります。
1000mの滑走路とはいえ、工事の影響による環境破壊は多少避けられない部分があります。
さらに空港に飛行機を就航させるには、周辺に誘導装置なども設置しないといけないので、これらの建設も考慮すると環境負荷はかなり大きくはなってしまいます。
従来のヘリポートや水上飛行機を活用した場合もアリなのですが、そもそもヘリコプターでは、小笠原まで長距離の就航は難しそうです。
水上飛行機も、海上自衛隊が使っているUS-2救難飛行艇をベースとした旅客機をこれから開発する必要もあるので、どうも現実的ではありません。
垂直離着陸できるオスプレイの民間機型が開発されつつありますが、乗客9名しか載せられないので、どうもコスト的にはつり合いが取れにくいみたいです。
AW609という飛行機で垂直離着陸が可能な飛行機が実用化されているそうです。うーん、正直微妙です。
ATR-42が就航予定か
そんな中、東京都も期待するのが、ATR-42の短距離離着陸性能を高めたATR-42-600Sという飛行機。
ATR-42は、エンジン2機のプロペラ機。小型で42人乗りの飛行機です。この人数なら、割と1回の飛行でのコスパもよさそうに思えます。
1人片道25,000円ぐらいなら、東京羽田から小笠原父島空港までというのも就航が可能に思えます。
問題なのが、ATR-42の600Sという飛行機がまだ開発途中という点。まだ実用化されていないらしいです。
ATR-42は実用化されていますが、短距離で1000mの空港に離着陸させるとなるといろいろと技術的な問題があるんでしょうね。
この機体が就航できるようなら、小笠原空港も実現可能としてすぐに計画が進みそうな気配です。
ただ、2020年以降のコロナの影響で世界的に飛行機の需要が停滞している点は問題。実用化が今後進展するのかは微妙です。
また、短距離離着陸が可能であっても、燃料の搭載が少ないとトラブル発生時の代替空港へ変更が難しかったり、安全性に懸念が出てくるようです。
現状では、小笠原は父島の洲崎に1000mの滑走路と空港施設を作ることで解決しそうな気配です。ただ、短距離離着陸が可能なATR-42-600Sの機体が実用化待ちという状態のようです。
急患輸送に関しては、これまでどおり海上自衛隊などの輸送で対応するようですが、陸上自衛隊が木更津にオスプレイを配備したこともあって、急病の方には今後陸自のオスプレイが活用されるかもしれませんね。