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【福岡博多のメルチャリ料金30分で76円】ポートの場所多数で使い方は微妙

 2019年5月現在、メルチャリは福岡市のみでサービス提供中です。シェアサイクルを各地で乗っているのですが、今回は博多に行った際にメルチャリを使ってみました。

 実際に使ってみると、かなり便利なサービスです。

※このページは、2019年5月9日に作成したものです。メルチャリのサービスは、2019年6月に事業譲渡されることが発表されています。料金やサービス内容は作成時のものです。

メルチャリは福岡博多周辺で使えます

 メルチャリは、メルカリの子会社が運営するシェアサイクル事業。かんたんに言えばレンタサイクルですが、現在のところ福岡市のみでサービスが提供されています。

 博多周辺では、2018年からサービスが提供されていることもあり、かなり地元では知名度があるらしく実際に使っている方をよく見かけました。

 そんなメルチャリの使い方はとても簡単…、ではないような。

のシステムになっています。

 アプリをインストールする必要があり、カメラを起動しないといけないのでやや面倒です。さらにBluetoothをONにしていないといけないのでこちらもやや面倒に感じるかもしれません。

 ある程度スマホを使える方のは便利ですが、正直スマホ慣れしていない方にはやや不向きに感じます。

予約はアプリから…できません

 まずは予約から。今回は、福岡の天神に向かう高速バスの中でアプリの使い方を覚えました。あらかじめメルチャリのアプリをインストールしておくことが必要です。

 えーと、予約はできません。結論です。

 正直、なんじゃそりゃと思いましたが、メルチャリはサイクルポートの自転車の予約はできないシステムです。料金は1分4円と格安の感じを押し出していますが、実際に使ってみるといろいろとルールがあります。

 メルチャリのアプリで見てみると、福岡市内にかなりの数のサイクルポートがあるので、近場まで歩いて行けば良さそうに感じます。

 そんなこんなしてる間に、天神のバス停留所に到着。ちょっと山口まで行った帰りで、福岡市内でゆっくりする時間があったので今回は福岡博多をウロウロしてみます。

実際に乗ってみました

 まずは天神のバス停から近くにあるサイクルポートをアプリで探します。途中、「このメルチャリをポートに返して、チケットを獲得」なるモノがありましたが、とりあえず無視。

 後々わかったことですが、放置自転車対策のようで、乗り捨てられた自転車をポートまで回収してあげると割引チケットがもらえるらしいです。

 ほかにも、自転車のないポートに返却すると割引チケットがもらえるらしいので、実際これはやってみたところ面白いシステムだなと思いました。

 さて、天神の警察署近くのポートでレンタル開始。

 赤い自転車が並んでます。これがメルチャリのチャリ。いわゆる小さいタイヤの自転車です。ハローサイクリングの自転車なんかでも使われている小径自転車。

 まずは、自転車の使用開始で、自転車の後ろのQRコードをスキャンして使用開始。

 高速バスの中でBluetoothのイヤホンを使っていたので気が付かなかったのですが、どうもBluetoothがONになっていないとダメらしいので、ここでスマホのBluetoothを設定してオンにしておく必要があります。

 荷物を積んだり、あれこれしてからスタート。メルチャリの自転車はいわゆる普通の自転車。電動アシスト自転車ではありません。この点はハローサイクリングとは違います。

 カゴは普通の大きさ。リュックを入れても余裕があります。これなら小型のキャリーバッグをポコっと載せておいても問題なさそうです。

 途中、橋の上で写真を撮ってみたりしながら、普段あまり見ることのない福岡市博多周辺の景色を満喫。目的地近くのサイクルポートを予め検索しておいて、止まってアプリで現在地を確認するの繰り返し。

 正直、現在地がわからないのが困りました。地図アプリを起動して手に持って走るのは交通違反ですし、かといって今ドコ状態で走り続けるのは効率が悪い。結局リュックにスマホをはさんで少し見えるようにして走行。

 目的地のローソンに到着。ローソンの駐車場にメルチャリのサイクルポートがありました。メルチャリのポートははっきり行ってわかりにくい場所にあります。最初借りた場所も、通りに面していないビルの奥にある駐輪スペース でした。

 ここで、鍵をかけてカメラを起動して撮影してレンタル終了。終わるとアプリで料金か確認できます。今回は、途中何かしらの割引が適用されたようで、チケット割引で安くなっていました。

34分で76円と格安料金

 今回の料金は、34分で76円と格安料金になりました。途中ウロウロしていたら、何かの割引対象になっていたようで、チケット割引がありました。

 割引がなくても、料金は136円とオトクな値段。ちなみに今回のサイクルポート間は、天神から東比恵の地下鉄でも行ける区間。地下鉄空港線で行くと、天神・東比恵間は260円です。

 今回は、東比恵駅から近くで用事があったので、たまたま近くのサイクルポートに止めることができました。実際に使ってみると、サイクルポートが近くになかったり、あっても自転車がないことが結構あるようです。

ルール1:予約できません

 メルチャリを使ってみて気づいた点や注意事項を書いていきます。ルールその1は、事前に乗りたいポートで自転車の予約ができない点。

 これははっきり言ってものすごく不便です。ハローサイクリングとの比較ですが、数分前にメルチャリのアプリでは利用可の自転車があっても、歩いて行ってみるとなかったことがあります。

 すぐ近くにサイクルポートがあればいいのですが、また移動しないといけなかったり、事前に予約できないのは相当不便に感じます。

ルール2:乗り捨て不可

 乗り捨てはできません。とはなっていましたが、実際にはかなり道端に乗り捨てられている自転車があったようで、アプリの地図上にも表示があります。

 「このメルチャリをポートに返して、チケットを獲得」というのも、放置自転車対策なのでしょうが、それでも放置するひとは多いのではないかと思います。

 今後はこのサービスが安定していくためには、乗り捨てに対しての何らかのペナルティが必要になるかと思います。

ルール3:お手伝いでチケット獲得

 これは、「このメルチャリをポートに返して、チケットを獲得」と平行して、自転車の無いサイクルポートに返却すると、割引チケットがもらえるもの。

 いずれも便利に使うために割引制度を使って、サービスを充実させるために大変よいアイディアだと思います。

 今回使った中でも、アプリのマップ上のどこかを通過すると割引があるのか、そうした割引が今回は獲得できましたので、今後もこういう割引チケット的なサービスは拡充があればより便利になりそうです。

ルール4:乗れるエリアが限定

 これは使ってみてびっくりしましたが、福岡市内でもメルチャリの自転車が乗れるエリアは限定されています。

 東比恵駅の近くで用事が終わったので、福岡空港に飛行機でも見に行ってみるかと思って、アプリを見てみると福岡空港周辺はサイクルポートもなく、どうやら乗っていくことも不可のようです。

 エリア外には乗っていくこともできないようで、これは管理上しかたないのかもしれませんが、不便に感じました。

 以上、福岡博多周辺限定でサービス提供中のメルチャリに実際に乗って使ってみた感想と注意事項をまとめてみました。

 メルチャリは、電動アシスト自転車ではありませんが、ちょっとだけ乗ってみたい方には大変便利なサービスです。博多周辺に行かれる時には、少しだけ乗って活用されてみてはいかがでしょうか。

 なお、福岡空港まで飛行機を見に行きたかったので、すぐ近くにハローサイクリングのサイクルポートがあったので、福岡空港まで行ってみました。もしよろしければこちらもご覧ください。→【ハローサイクリングの返却予約不可】福岡市で乗って97分料金420円

※2019年6月にメルカリの子会社のメルチャリ事業の撤退が発表されました。シェアサイクル事業は、別の会社に事業譲渡されるそうで今後も福岡市でのシェアサイクル自体は継続される模様です。